ホーム » 千葉市ボランティアセンター » ボランティア活動の心得
市民の個々の「思い」や「関心」から、自ら進んで社会にある諸問題に自分の労力、時間、経験や技術などを提供し、直接的な対価を目的にせず、取り組む活動といえます。
ボランティアは、英語でVolunteerと書きます。その語源は、英語のwillにあたるラテン語のvolo(ウォロ=意志をもつ)という言葉から派生した、voluntas(ウォルンタス=自由意思)という言葉に人名称の「er」をつけて出来上がった言葉だと言われています。日本では、名詞として「志願兵」「篤志家」、動詞として「自ら進んで提供する」「志願する」といった意味に訳されます。「自ら進んで」という姿勢・精神が重要視された言葉なのです。現在、日本では、ボランティアという言葉を「奉仕」という概念では、その意味を的確に伝えられないことから「ボランティア」の呼称が、そのまま使われています。
他から強制されたり、義務として押しつけられたりするものではありません。個人の意志に基づいて行う活動です。
金銭による報酬を期待して行うものではありません。活動への参加によってお金では得られない出会いや、喜び、感動を得ることができる活動です。
特定の個人・団体の利益、特定の思想・宗教のために行われるものではなく、その成果が広く人々や社会に利益をもたらし、誰もがいきいきと豊かに暮らしていけるように、お互いに支え合い、学び合う活動です。
現状に甘んじることなく、常に拓かれた視点から活動を見直し、今、何が必要とされているのかを考えながら、よりよい社会を市民の手で創る活動です。
ボランティア活動を相手に迷惑をかけずに、無理なく続けるためには気を付けておくべき事柄がいくつかあります。 ここでは、それを10項目にわたって整理してみました。
自分の身の回りを見まわし、気のついたことから手がけ、自信がついたら徐々に大きな課題に取り組んでいくことが大切です。まず出来ることから始め、自分の足もとを固めましょう。
ボランティア活動は一方通行で行うものではなく、相手の思いや願いに根ざして取り組まれるものです。常に反省を怠らず、立ち止まりながら進めていくことが必要です。
活動は無理をすると長続きしません。ささやかな活動でも継続することが信頼を呼び、活動を長続きさせることになります。また、自分には無理だと思ったら、はっきり断る勇気を持つことも必要です。
訪問日時や援助内容は言うに及ばず、ささいな会話の中での約束ごとは小さなことでも必ず守ることが大切です。ボランティア活動は相手との信頼関係をいかに確立するかにかかっていると言っても過言ではありません。
活動できる時間や場所、能カなどには限界があります。自分の能力を知り、可能な範囲で目的に合わせて活動するよう、けじめをつけることが大切です。
ボランティア活動を始めるには勇気と積極性が必要です。しかし、ー方では謙虚さが必要になります。ボランティアはあくまでもお手伝いをする「協カ者」であり「援助者」なのです。何のための活動なのか、まわりの人の立場や気持ちを考えながら時には自分の活動を振り返ってみることも大切です。
ボランティア活動は「してあげる」活動ではありません。善意の押し付けは、相手にとって迷惑になるだけではなく、”上”から”下”への活動となりやすく、対等な人間関係をつくりあげることはできません。ボランティア活動は相手に対する一方通行的な活動ではなく、活動を通じて相手から学ぶ双方向的な活動であるところに特徴があります。
ボランティア活動だからといって安全対策を怠ってはいけません。活動内容の点検、潜在的な危険の予知、緊急時の対処方法、用具の安全点検、適切な人員配置、そして保険への加入なども検討しましょう。
ボランティア活動は、基本的にはボランティアを求める相手にある程度日にちを合わせていかなければならないことも多くあります。活動が長時間に及んだり、休日にあたったりする場合も出てきます。活動を継続するためにも、家庭や仕事を犠牲にした活動とならぬよう、十分周囲の理解を得てから取り組むことが大切です。
ボランティア活動は人と人との結びつき、助け合いを基調とするため、どうしても相手のことをよく知っておく必要があり、また、活動の中でいろいろ知り得る事柄も増えていきます。しかし、これらのことはあくまで活動を円滑に進めていくために、ボランティアを信頼して打ち明けられたり、教えられたりしたもので、決して他言してはいけません。